2014年6月20日金曜日

Raspberry pi CPU用の冷却装置を作る。 ~設計編~

さて、番外編を除き、前回紹介した冷却ファンなのですが、これをRaspberry piの冷却に使うにはどうするか。

BCM2835という、Raspberry piのCPU+GPUを内包するSoC内に温度センサーが組み込まれているので、それを利用することにしました。

詳しい話は後回しにするとして、このフローチャートを見ていただければ粗方わかるかと思います。

で、これをプログラムに書き起こしてみたのが以下のコードになります。



measuretemp.c


ファンをON,OFFにするシェルスクリプトは実行ファイルと同一ディレクトリに配置する必要があります。


fanon.sh



fanoff.sh





これらのファイル群をまとめたのがこちらです。
なお、ライセンスはMITライセンスとします。
MITライセンスについてはこちらを参照してください。
念のため、ファイル内のLICENSEより抜粋して貼り付けておきます。
The MIT License (MIT)

Copyright (c) 2014 Akio Fujimoto.

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実行結果

コンパイルも無事通り、監視して読み取ったCPU温度を表示し、ファン駆動の必要なしとメッセージが出ました。
60℃を越すと顔文字を標準出力に出してGPIOを動かすのですが、肝心のファンが動きません。


テストデータ(raw_temp >= 60000になるように作成したテキストファイルを読み込ませる)で高温状態を再現してみたところ、目論見通りGPIO24が一応HIGHレベルになりました。LEDは点きますがやはりファンが動きません。ただの屍のようです。
メダルが輝くのも此処までか、まさかまさかの骨折り損のくたびれ儲けとなるのか…Raspberry piのGPIO、結構曲者かも…。

めんどくささで言ったらArduinoより扱いづらいかも。

  • ショートしたらシステム全体が落ちるわけだし。
  • その後デバッグするにしてもLinux(Raspbian)が完全に起動するまで結構時間かかるし…。
  • Arduinoよりも信号レベルは低そうだし、
  • GPIOの一部のピンには3.3Vオンリーで、5Vを与えるとSoC(BCM2835)が破損するピンが存在するし…


とりあえず我ながら非常に辛い決断ですが、解決策が見つかるまでいったん凍結するしかなさそうです…

まとめとしては、GPIO駆動は上手く行ったけど大電流を消費するモーター駆動の点で引っかかってる。といった具合ですかね。


次回へ続く…(のか?)

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