2014年6月20日金曜日

【番外編】コアドライバーを作ろう。

前回、Raspberry piの冷却装置を作る記事で概略だけ説明しましたが、今回は番外編です。

今回は番外編第一弾として、コアドライバーを自作しよう、の巻。と銘打って、自分だけのオリジナルコアドライバーを作る過程と顛末を記していきたいと思います。

上部写真中央のような可変コイルを調整する際は、普通の金属製マイナスドライバーを使ってはなりません。静電容量や部品の性質がくるってしまいます。


トリマコンデンサや可変コイルの回転軸がフェライトコア(鉄の焼き物)で出来ているためです。

プロやお金のある人なら、専用のコアドライバー(見た目はマイナスドライバーですが、先頭がセラミックスで出来ています、コアをたくさん回す用途があるのなら買っても損はないでしょう)を使って調整するのですが、趣味の電子工作で使うにはお値段が少々張ります。

これはただの趣味人にとっては結構痛手です。
下手すればコアドライバーの代金でもう一つパーツなりICが買えるのですから。

ってなわけで、自作しちゃいましょう。



用意するもの


  1. 割りばし(竹製が望ましい)
  2. ハサミ(明日の図工で使うヤツでも大丈夫)
  3. カッターナイフ(後述)
  4. カッターナイフだけで鉛筆を研ぐ技術


もうお分かりかと思いますが、要らなくなった割り箸を鉛筆削りの要領で削っていき、先端をコアドライバーの形にする、ただそれだけです。


作成手順



まず、上のように要らなくなった割り箸を入手します。


次に、割り箸の尖っていない方にハサミで切り込みを入れて、バリが出ないように余剰部分を折り取り、除去します。
ただ切れ込みを2,3mm入れるだけなので、明日の図工で使うヤツでも大丈夫です。
切断面をヤスリ掛けしてもいいでしょう。


ここからが重要です。鉛筆を削るように、割り箸の先端上部と先端下部を削り出していきます。
カッターナイフは図のように、耐久性のある総金属製のものをお勧めします。これでなくても、しっかりと手になじむものを使ってください。でなければ怪我をしてしまうかもしれません。

上部切削。

反対面も同じように切削していきます。

【慣れてない方のために】時間はかかりますが、軽くなでるように、気持ち遠くから斜め20度くらいで削り出していくと上手くいくかと思います。

無事断面が「マイナス」の形になったら、ご所望のコアに合うように幅を調整します。
怪我に気を付けて!あと一歩です!!

反対側も同様に加工!

完成です。
ちょっと失敗したかな…(^^;)。
後は散らかった竹屑を掃除して、おしまいです。
お疲れ様でした。


ともかく、これで日曜電子工作者のためのコアドライバーが、無事完成しました。

早速コアを回してみましょう。

Before


After


ちょっと廻したくらいですが(^^;)違いが分かるかな~。

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